三角網・メッシュ > メッシュ土量
プログラム名 TREND-POINT Ver. Ver.6 ID TP00020 更新日 2018/10/23
Q:メッシュ法による土量計算はどのような計算になるのですか。
A:指定した領域にある基準/比較の2つのデータ(点群または三角網)に対して[格子サイズ]でメッシュを作成し、メッシュの各格子の標高差と面積を用いて土量を算出します。

以下の、流れで基準/比較のメッシュをそれぞれ作成します。


◆1.指定格子サイズのメッシュ作成
※格子サイズ:作成されるメッシュ(格⼦枠)1つの⼀辺の⻑さを設定します。


◆2-1.三角網よりメッシュ交点の高さを取得
三角網がある場合は、「基準面」「比較面」とも三角網のみを使用してメッシュを作成します。
領域選択で大きく範囲を指定することはできますが、2つの領域が重なった部分での土量計算になります。

三角網を用いてメッシュを作成する場合は、下図のように、メッシュ交点の標高を三角網より取得します。

三⾓網の上からメッシュを下げていき、メッシュ交点と三⾓網(⾯)との接点の⾼さが取得されるイメージです。
イメージ図内の両端のメッシュ交点は、メッシュ枠を下げていっても三⾓網との接点ができないため、⾼さは取得されずメッシュも作成されません。
(領域端部に隙間ができます。隙間を小さくしてより詳細に計算する場合は、格子サイズを小さくしてください。)


◆2-2.点群よりメッシュ交点の高さを取得
三角網が無い場合は、点群から作成条件の設定を使用してメッシュを作成し、メッシュ交点の標高差で土量を算出します。

■[作成方法]について
メッシュの交点の高さ(Z値)をどのように点群から取得するかを指定します。

「逆距離加重法」:4つの格子枠内の点群から、近い点ほど重みを付けて交点の高さを取得する方法(重み付き平均法)
 3種類の中で、最も処理時間が長くかかります。

「平均法」:4つの格子枠内の点群から平均して交点の高さを取得する方法

「最近隣法」:4つの格子枠内の点群で、一番近い点の高さを交点の高さとして取得する方法
3種類の中で、最も処理時間が短くてすみます。
 

■領域境界部の詳細計算
領域境界部のはみ出したメッシュ格子は、領域に沿ってカットし、詳細な土量を計算します。


◆3.点群データの無い箇所を補間
格子点の近くに点群がなく、高さが推定できない場合に周囲の格子点から補間する場合に使用します。
 
⾼さが取得されなかったメッシュ交点に対して、周囲の⾼さが取得できたメッシュ交点から⾼さを補間します。
⾼さ取得済の交点から、未取得の交点に向かって順に補間されていくイメージです。


◆4.高さの取得終了
「4点平均標⾼法」や「1点法」などの計算⽅法による⼟量が算出されます。


メモ
・[メッシュ/土量計算]タブは、[比較プロジェクト][出来形プロジェクト]で使用可能です。
・[メッシュ/土量計算]タブの[メッシュ法による土量計算]で「点高法」、[三角網による土量計算]で「プリズモイダル法」、[変換と計測]タブの[面積と体積]で「TIN分割等を用いた求積」の数量算出がおこなえます。